ブラジルは憲法ですべての国民が無料で医療を受けられると定められています。しかし地域によっては行政予算がニーズに追い付かず、近くに病院がなかったり、あっても重症患者を受け入れられる病院ではなかったりする、という問題があります。
私たちが活動してきたブラジル・南マットグロッソ州のボニート地域にも、中等度以上の患者を受け入れられる地域病院がありません。
このような問題を解決するために、これまでとは全く違うやり方が求められています。
森部玲子医師は、地域の慈善法人であるCentro de Diagnostico Medicoを運営しています。この法人は、政府に頼らない、非営利組織を巻き込んだ公立病院の運営に挑戦しています。森部医師は、この慈善法人を利用してパンタナール地方病院を運営する計画を州政府に提出しました。承認を得て、この病院は現在、地域の医療計画に組み込まれています。この病院の患者の60%は公的医療保険に加入し、40%は民間の保険に加入することになっています。そのため、公的医療を提供して地域社会に貢献すると同時に、裕福な患者の高度なニーズにも応えることができます。
BRIDGEは、高知大学とも連携しながらこのプロジェクトを人的・金銭的に支援しています。
"パンタナール地域病院建設プロジェクト"
パンタナル・リージョナル・ホスピタルは、内科、外科、産婦人科、小児科の基本診療科を中心に、州内の4つの医学部の研修病院として機能します。また、高知大学医学部との連携により、内視鏡による診断・治療が可能な光治療センターを設置し、低侵襲治療の拠点とします。
また、州内で特にニーズの高い整形外科、脳神経外科、耳鼻咽喉科、眼科などの手術を待機させておきます。集中治療室(ICU)や手術室のレイアウトは、十分なスペースを確保するために先進的な技術を用いて設計されています。
ブラジルは憲法ですべての国民が無料で医療を受けられると定められています。しかし地域によっては行政予算がニーズに追い付かず、近くに病院がなかったり、あっても重症患者を受け入れられる病院ではなかったりする、という問題があります。
私たちが活動してきたブラジル・南マットグロッソ州のボニート地域にも、中等度以上の患者を受け入れられる地域病院がありません。
パンタナル地方病院は、セルソ・コスタ教授の設計によるものです。この教授は、ブラジリアの大統領官邸を設計したことで有名なオスカー・ニーマイヤーの弟子です。コスタ教授はこれまでに70の病院を設計しています。ブラジルのカトリックのルーツを取り入れ、病院は癒しの精神の象徴である鳩の形にデザインされています。
120床のベッドを72床の公的保険と48床の民間保険とに分けて運営し、安定経営を実現させます。
富裕層向けのメディカルスパを併設し、地域経済の活性化を応援します。
問題解決のための取組
パンタナール地域病院建設計画はさまざまな機関に支えられて進行していますが、まだまだ資金が不足しています。
少しでも早く地域病院がオープンし地域住民が安心して生活できるよう、ぜひご寄付という形で応援してください。
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